肌にすっとなじむ、ベタつかない幸福感を提供〜subi、肌触りのひみつ〜
マフラの実
subiでは現在、主に「subiモイスチャライジング・ローション(化粧水)」「スビボタニカルクリーム」の3製品を展開していますが、それぞれ「手ざわり」にも、実は物語があります。
とろけるように肌にのびて、ベタつかず、でもしっかり潤う――。 そんな肌ざわりやつけ心地=“テクスチャー”へのこだわりは、ブランドの原点であるマルラオイルとの出会いから始まりました。
オイルへの「問題観」を覆うような、使い心地のよさ。 アフリカ産原料を使ったスキンケア商品から生まれる感動。 「スビらしいテクスチャーって何だろう?」という問いについて聞いてみました。
1.出発点はマルラオイルの「感動する手ざわり」

subi商品ラインナップ。左から「ボタニカルクリーム」「マルラオイル」「モイスチャライジング・ローション」
ーー先月のコラムでは、subiの香りについて聞きました。subiで展開するそれぞれの製品がいろんな香りのストーリーを持っているというお話でしたね。
Verde Marula では、美容・製品スキンケアのためのテクスチャーは、毎日使って感じるものですし、とても重要な要素としてとらえています。ですので、今のところ、全製品が共通した設計をしています。
そこで、どの商品も製品化する際には、「私達がマルラオイルに感じたテクスチャー」を生かすことを目指しています。
ーーなるほど、最初に一般のマルラオイルがあって、そこが基準値になっているんですね。
Verde Malula モザンビークの方に「一度使ってみて」と勧められて手に取ったのが最初でした。
そして翌朝、目覚めてみると「あれ?なんだか肌の感じがすごくいい」と気づきました。
ーーアフリカのオイル、さすがマルラオイルだったから先生たんですね。
Verde Malula アフリカにはモリンガオイルやココナッツオイル、アルガンオイルなどのオイル系美容製品がかなりありますが、アフリカは暑い時期になると基本、汗で肌もベタベタとくっついています。
日本も梅雨時期から夏場になるとベタつくので、オイルをつけると余計ベタベタついてしまうイメージがあるかもしれません。がマルラオイルだと、全然そんなことなくて、毎日つけても苦じゃない上に、お肌の味が上がってきたので「これだ」と思いました。
2. オイルは重いその?思い込みを覆う、subiのこだわり

スッキリ馴染むことを目指したマルラオイル
ーーもともとどのマルラオイルでも、同じ様にサラッとした特徴がありますか?
Verde marula マルラオイルは本来、どれもすっきりとしたテクスチャーのようなものです。でも、実際には競合のマルラオイルで「ベタついた」ような声を遠慮することもあります。
そこまで差が出るのか、分からないのですが、産地や製法によって違いが出ている可能性もあると思います。
また、世界を見渡せながらも「マルラオイル」を謳っていますが、実際には、偽物というもあるようですね。
なぜなら、「どのマルラオイルを選ぶか」はとても大事なんです。
ーー男性です、スキンケア自体は広まってきましたが、まだ「オイルを塗る」という考え方に定着していない人も多いですよね。
ヴェルデ・マルラなんとか、アフリカは紫外線が強いですし、日本も最近は日差しが強い印象ですよね。男女関係なく、オイルに抵抗がある人はまだかなりいて、「ニキビ肌である」「べたつきが嫌だ」などの理由で抵抗を感じているようです。
当社ではこれを基本に、全製品で「ベタつかないけど満足感のある肌感」を追求しています。
3.構図でもスッキリ浸透、潤いキープ「軽やか保湿設計」

南部アフリカに自生するマフラの木
ーーsubiでは、その最初に出会ったときの心地よさを基準にして、かなり品質の良いものができるよう、開発にもこだわっているわけです。
ヴェルデ マルラそうですね。水化粧などをする前にブースター美容を心がけているので、「残らない肌がプリッとする」ことが非常に重要なポイントです。
ーー他の商品との組み合わせも考えられていますよね。
ヴェルデマルラエクスローションでも、マルラオイルと合わせて使ってもらうことを考えると、オイルがベタつかないのにローションがベタベタしたら残念ですよね。
ーーとなるとクリームも同様ですか?
Verde マルラ クリームについても、マルラオイルや化粧水と同じく、「ベタつかないけど、しっかりプラスワンできる」というコンセプトで作っています。 特に冬場など乾燥が厳しい季節には、マルラオイルと化粧水だけでは物足りない方もいると思います。
とりあえず、世の中には高保湿でこってりしたクリームも多くありますし、一時重めの質感が必要な場面もあると思います。 ただ、subiのクリームは朝のメイク前にも使える、軽やかでストレスのないテクスチャーを目指しました。
シアバターとかリップクリームなどによく使われている密猟(みつろう)とかは重たいテクスチャーを感じますが、それとは毛並みが違うものを目指しています。
4.アフリカ素材を、現代のスキンケアになじむ「マフラバター」配合

マフラの木の実をコールドプレスしてマフラバターを採取する。 種子脂には保湿効果と抗炎症効果
ーーそのこだわりを実現する際に、アフリカ素材との相性や難しさみたいなものはありますか?
ヴェルデ マルラ クリームには「マフラバター」というアフリカ特有の珍しいバターを配合しています。しっとり感を加えたものと、アフリカ特有の素材を使いたくて取り入れたものです。実は10%以上入れたんだけど、私は私たちが目指している「スッキリとしたテクスチャー」がバレてしまうため、調整を重ねて現在は約5%の配合に落ち着きました。結果的にこの配合が、使用感としてもちょうどよいバランスになっていると思います。
また、エキス類も入れすぎると香りを邪魔してしまう場合があり、その点も含めて全体のバランスにはかなり気を配っています。マルラオイルとマフラバターというオイル系素材をベースにしつつ、肌にしっとり感を与えながらも、ベタつかず軽い仕上がりを実現できるように、最大限の配合で調整しています。
ーーその「マフラバター」ってどんな素材なんですか?
ヴェルデ・マルラ先にマフラの実という、すごく小さな赤い果実がありまして。それを水に浸して潰すと、ちょっとヨーグルトみたいになります。
ーー マフラ“バター”という名前がありますが、一方バターとは違うんですか?
Verde Malula 日本で有名なナシアバターと一緒で、独立した植物性のバターです。実際の中に種があって、その種から採れるのがマフーラバターです。
見た目や使い方はシアバターに近いのですが、マフラバターはもう少しスッと肌に溶けてなじむ感じがあって。
ーーあまり日本では見えないですよね。
Verde Marula そうですね、まだあまり使われていない珍しい原料だと思います。でも、抗酸化物質も豊富で、機能性の面でも優秀なんですよ。
ーーまた、アフリカ素材の底力がありますね!